【開催報告(6/6)】IoT”活用”セミナー

 先日、Kappaの所属する財団法人(AMPI)の主催で「IoT”活用”セミナー」を開催しました。これは、昨年末のIT・IoTセミナーに次ぐ2回目の開催となります。

以下、今回のセミナーの概要をお届け致します。


IoT”活用”セミナー
開催日  令和元年6月6日(木)
開催場所 近畿高エネルギー加工技術研究所(AMPI)
講師 アクシアパートナー代表 田代博之 氏
   保有資格:中小企業診断士 /IoT 検定 /IoT システム技術検定中級

[内容の概要]
・IoTはあらゆる分野に応用でき、高い期待が集まる一方、
 活用している会社は10%程度しかなく、利用は進んでいない。
・課題は、「費用対効果がみえにくい」ことと、「社内にIT人材がいない」こと
・効果を出すには業務の見直しと外部の活用が重要
・課題によっては、IoT以外の解決策が優先されることもある
・現場と連携して、小さなステップを積み重ねて導入を進めるのが成功の近道

 
セミナーの様子(田代講師)

 ここで紹介しているのは、セミナーで話された講師の実体験を踏まえた講義内容のほんの一部ですが、IoTの本質を捉えたポイントだと思います。セミナーではこれらの解説のあと、実際に講師が直面した導入の失敗事例などが紹介されました。
 ターゲットが不明確で計画が迷走した事例や、センサーの設置方法の不手際で計画が半年以上遅延した事例、IoTの仕様がまとまらず導入が出来なくなった事例などが紹介されました。参加者からは、「IoTの導入に成功する企業なんて実際のところ1割もないんじゃないか」などの声も聞かれ、IoT導入の難しさが改めて浮き彫りになりました。
 全体的に見れば、田代講師の講義は、IoTの技術的な側面から、経営視点、営業視点までを含む幅広い視点からの解説となっており、当財団法人の性格上、どちらかというと技術寄りの大半の聴講者にとって目新しい視点となっていたのではないかと思います。

 セミナー修了後は、近くのファミレスで恒例の懇親会。ビール1杯200円、おつまみ2種500円と、1人千円程度のお手軽な会ではありますが、どうすればIoTの導入が上手くいくのか、これまではどんな感じでIoTを導入してきたのか、など、各人の経験をベースに熱い議論を行いました。勿論、Kappaが「自社でIoTを構築できる実力を養成していくことが、遠回りに見えてもIoTを真に活用するための近道になる」という持論を展開したのはいうまでもありません。

 Kappaは、AMPIの IoT 関係セミナーの企画・運営担当を勤めていて、今後も面白そうな題材を厳選して、セミナー・研修を開催していく予定です。

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